
2015.01.14
池内紀『本は友だち』
「本は友だちである。いつ、どのようなきっかけから友情が結ばれたのか、実をいうと、よく憶えていないのだ。きっかけがあったはずなのに、なぜか思い出せない。気がつくと…
2015.01.14
「本は友だちである。いつ、どのようなきっかけから友情が結ばれたのか、実をいうと、よく憶えていないのだ。きっかけがあったはずなのに、なぜか思い出せない。気がつくと…
2015.01.09
相互性の歴史的展開 押村高・谷澤正嗣・近藤和貴・宮崎文典訳
訳者解説より 押村高 本書は、いわゆるプラトン、アリストテレスから自由主義、功利主義、カント主義を経て、ロールズへと至る正義の古典的系譜の紹介を第一義の目的とは…
2014.12.26
西山雄二・立花史・馬場智一訳 [全2巻]
「産業社会における哲学の非収益性は、あらゆる人文学に共有されている」ため、フランス政府は、それまで高等教育の根幹にあった哲学教育を大幅に削減しようとした。本書は…
2014.12.25
「このパティニールって、画家の名前なんですね、ぜんぜん知らなかった。パティシエやポルティーニなら聞いたことありますが」 「なんだい、お菓子やキノコじゃあるまいし…
2014.12.12
あるモラリストの物語 丘沢静也訳
『エーミールと探偵たち』はじめ、挿絵のワルター・トリヤーとのコンビで発表された痛快でユーモアあふれる作品が世界中の子どもたち、そして「むかし子どもだった」おとな…
2014.11.27
画期的な実験で基本原理の未解決問題に挑む 森弘之訳
この本の帯に書かれた「こんなに多くの、そして重要な疑問がまだたくさん残されているのに、どうしてあなたはそれほどあなたの理論に確信をもてるのですか?」という問いは…
2014.11.26
赤根洋子訳
文学作品の運命というのはわからない。ハンス・ファラダはナチスから「望ましくない作家」に分類されながらもドイツに留まり、人気作家の地位を保ち続けた。作家の没した戦…
2014.11.26
宇野邦一・松本潤一郎訳
「このテクスト『リトルネロ』の翻訳は難航した。しばしばフランス語の音韻や語感に導かれたガタリの文の展開を日本語に移し変えることは、ほとんど不可能である。しかもほ…
2014.11.11
丸山眞男手帖の会編[全4巻]
「29年前、学生だった筆者を含む二十数人の勉強会に出席した71歳の丸山は、よくしゃべった。専門の政治思想史の話に加え、雑談も記憶に残る。」(石田祐樹、『朝日新聞…
2014.10.27
文化・レトリック・地図
本書「あとがき」より 「ポーランド防壁論」に本格的に触れたのは、1974年10月から76年の7月までポーランドに留学した時だった。本格的にというのは、身をもって…
2014.10.27
健康、お金、格差の起原 松本裕訳
◆著者ディートン教授(プリンストン大学)に2015年ノーベル経済学賞 受賞理由は「消費、貧困、福祉に関する分析」 なぜ人間の幸福が、全体で見れば、長い時間をかけ…
2014.10.27
修道院規則と生の形式 上村忠男・太田綾子訳
〈生の形式〉、すなわち、法権利の獲得から完全に解放された人間的な生のあり方や、所有となって実体化されることのない物と世界の使用のあり方を考えることはどのようにす…
2014.10.24
全2巻
我思う、故に…… 池内了 科学と社会の関係をもっと掘り下げて考え、科学を学ぶ学生や院生の教育に活かさねばならないと考えるようになったのは、1995年のことであっ…
2014.10.10
[新装版]
今年1月の生誕百年を記念して、今夏刊行した詩集『うつわの歌』[新版]につづき、『若き日の日記』の新装版を刊行いたします。 本書は、1942年4月から1945年1…
2014.09.25
加藤雅之・大河内昌・岩田美喜訳
本書序文より 言語理解という総体的な研究分野のなかで、そもそも意味とはなにかという問題に関する近年の哲学的、言語学的な手法について、〔本書に収められた〕これらの…
2014.09.25
宇野邦一解説
「長い間、絶版となっていた『文学的考察』は、七十年代の末に渡辺一民の努力によって、冨山房百科文庫の一冊に収められた」。本書の編集作業中、中村眞一郎『戦後文学の回…
2014.09.16
若島正・選
『ボビー・フィッシャーを探して』の翻訳者であり、海外のミステリーやSFに造詣の深い英米文学者にして詰将棋・チェスプロブレム作家でもある若島正さんに、チェス・将棋…
2014.09.09
フロイトの「最も有名な症例」による回想 馬場謙一訳
「夜私はベッドに寝ていました(…)。急に窓がひとりでに開きました。窓の向こうの大きなくるみの木に幾匹かの白い狼が座っているのを見て、私はびっくりしました。狼は六…
2014.09.09
労働と思索 田中淳訳 森達也解説 《始まりの本》
距離と違和感――『波止場日記』解説日記〔抄〕 森 達也 七月十一日 週末の金曜日。夜は新橋に行く。テレビ業界の友人たちと久しぶりの酒席。最初に行ったモンゴル料理…
2014.08.25
栩木伸明訳
ブルース・チャトウィンは1989年1月18日にこの世を去った。『パタゴニア』で華々しくデビューしてから十年あまりの長いとは言えない作家生活である。チャトウィンを…