みすず書房

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湯浅年子の日記・エッセイ

4冊をオンデマンド版で刊行

湯浅年子は1909年、東京生まれ。日本で最初の女性核物理学者となり、1940年からパリのジョリオ=キュリー夫妻のもとで研究に邁進し、世界戦争も国籍も性別も越えて、ゆるぎない地歩を固めた。終戦直前に帰国するが、3年半で再びジョリオ教授に招聘され、以後は終生フランスに住む。
その活動は研究室内にとどまらなかった。祖国を離れていてもつねに思いを寄せ、文化交流につとめ、渡仏邦人の世話をし、また女性科学者の育成や研究環境改善、地位向上にも力を惜しまなかった。そして、科学と人生、学術や芸術、科学と宗教などへの独自の深い省察を、流麗な文章に綴った。超人的な活躍を重ね、1980年に没する。

2009年の生誕100年に向けて、湯浅年子の日記・エッセイ4冊をオンデマンド版でおおくりする。

■物理学の20世紀を築いた人々の本

おもに随筆、講演、伝記などからいくつかをご紹介いたします。


東京文理科大学で原子スペクトルの測定をする湯浅年子(1934年)


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